結果報告会の発表から言えること

魚類:      10%前後の増減であることから、測定誤差を考慮すると安定した状態と考えられる。

無脊椎動物:  ガンガゼの異常な増加は、終息傾向にあると考えられる。

底質:      ハードコーラルは、浅場では若干であるが増加傾向。 深場は横ばい状況と考えられる。

           同時期における海藻類の種類と水温に注目すべきである。同時期における水温の上昇が懸念される。
魚類(生息数)
水深 5m 12m
実施年 08 07 06 05 04 03 02 01 00 08 07 06 05 04 03 02 01 00
チョウチョウウオ科 3 11 3 13 8 7 9 12 - 9 1 4 6 11 15 8 6 -
イサキ科 0 0 0 0 0 0 0 0 - 0 0 0 0 0 0 0 0 -
フエダイ科 0 0 0 0 0 0 0 0 - 0 0 0 0 0 0 0 0 -
サラサハタ 0 0 0 0 0 0 0 0 - 0 0 0 0 0 1 0 0 -
ハタ類(30cm以上) 0 0 0 0 0 0 0 0 - 2 2 0 0 3 0 0 0 -
メガネモチノウオ 0 0 0 0 0 0 0 0 - 0 0 0 0 0 0 0 0 -
カンムリブダイ 0 0 0 0 0 0 0 0 - 0 0 0 0 0 0 0 0 -
その他のブダイ科(20cm) 2 0 4 11 16 3 9 8 - 27 0 2 11 13 0 0 5 -
ウツボ 1 0 0 0 1 0 0 0 - 0 1 0 0 1 1 0 0 -
Reef Check2008Part1
調査に参加された皆さんの写真です。(全員のがなくてゴメンナサイ!!)
サイト管理人の意見

ガンガゼの異常増加の終息傾向や、ハードコーラルのわずかであるが増加傾向に転じたことは、とても喜ばしく歓迎すべき
調査結果であると思われます。 確かにここ数年で3〜4年程度のものと思われる幼サンゴが、多めに見受けられるのも
事実である。但し、手放しでは喜ぶことができないと思います。ハードコーラルが増加傾向にあるといっても、3年で5%程の
増加でしかありません。わずかながら増加していることも真摯に受け止めつつも、この増加傾向が続くように、減少傾向に
転じないように、最低でも現在の環境状態を維持できるように、地元住民を中心に努力しなくてはいけないと思いました。
深場:魚類および無脊椎動物(代表的なものをピックアップ)
浅場:魚類および無脊椎動物(代表的なものをピックアップ)
無脊椎動物(生息数)
水深 5m 12m
実施年 08 07 06 05 04 03 02 01 00 08 07 06 05 04 03 02 01 00
オトヒメエビ 0 0 2 0 0 0 2 0 - 1 1 3 0 4 1 0 0 -
ガンガゼ属 10 38 30 2 0 1 4 4 - 12 29 21 2 2 8 6 10 -
パイプウニ 10 15 11 16 2 19 16 7 - 0 0 0 1 1 2 3 4 -
食用ナマコ 0 0 0 0 1 0 0 0 - 1 0 0 0 0 1 0 0 -
オニヒトデ 0 0 0 2 0 0 1 0 - 0 0 0 0 0 0 1 1 -
シャコガイ属 5 7 20 10 3 22 14 5 - 3 7 5 10 8 2 5 2 -
シラヒゲウニ 0 0 0 0 0 - - - - 0 0 0 0 0 - - - -
ホラガイ 0 0 1 0 0 1 0 0 - 0 0 0 0 1 0 0 0 -
イセエビ属 0 0 2 0 0 0 0 0 - 0 0 0 0 0 0 0 0 -
貴重な調査結果は、以下の通りになりました。
let’reef checkのページに戻る。
土砂降りの中の出港。
波やうねりがある中での調査活動
本当にありがとうございました。

これにめげずに、また参加してくださいね!

お待ちしております。
注目すべき点は、左のグラフである。
通常、経年変化を確認するためのグラフは、割合の多い底質の
状態も含めるため、目盛の最大値が80〜100%を使用している。
しかしハードコーラルの微妙な増減は、反映されにくいため
目盛の最大値を20%まで落としてみた。
すると、わずかではあるものの、ハードコーラルの微妙な増加
傾向があることが、ここ数年にわたり確認することができた。
深場:底質(代表的なものをピックアップ)
浅場:底質(目盛を拡大したグラフ)
浅場:底質(代表的なものをピックアップ)
調査結果をグラフにしてみると・・・
底質(被覆率%)
水深 5m 12m
実施年 08 07 06 05 04 03 02 01 00 08 07 06 05 04 03  02 01 00
ハードコーラル(HC) 11.3 9.4 9.5 7 13 2 4 3 - 11.2 18.1 12 13 19 13 9 6 -
ソフトコーラル(SC) 1.9 0 2 2 3 2 1 1 - 0 1.9 1.5 2 1 4 1 2 -
最近死んだサンゴ(RKC) 0 0 0.5 0 0 1 0 0 - 10.6 0 0 1 0 1 0 0 -
富栄養価指標藻類(NIA) 5.6 1.9 4 5 4 0 6 2 - 19.4 27.5 30 32 43 28 16 24 -
海綿(SP) 0 0 0 0 1 0 0 0 - 0 0 15 0 0 0 0 0 -
岩(RC) 75.6 86.8 80 85 78 84 80 86 - 61.3 32.5 47 44 29 44 69 41 -
礫(RB) 0.6 0 0 0 0 3 1 0 - 0.6 3.1 4 1 0 4 1 5 -
砂(SD) 3.1 1.9 1.5 1 0 8 7 9 - 6.9 16.9 4 7 7 5 4 23 -
シルト(SI) 0 0 0 0 0 0 0 0 - 0 0 0 0 0 0 0 0 -
その他(OT) 1.9 0 2.5 0 0 0 0 0 - 0 0 0 0 0 1 0 0 -
前日ミーティング :    2008/6/6(金)与論島防災センター3F

調査日 :          2008/6/7(土)茶花北西沖(通称名:電報口)

参加者 :          総数20名(内、島外ボランティアダイバー7名 島内ダイバー13名)

当日のコンディション : 天候/曇りのち大雨 南西の風強し 気温/27℃  
                 水温/24℃  波・うねり/弱〜やや強

結果報告会:         2008/6/7(土)与論島防災センター3F
今回のリーフチェックは、代役として竹内潜水堂が当番店を受け持つことになりました。
調査当日は、あいにくの天候と海況になり、本来1ダイブ目が練習ダイブ、2ダイブ目が本番の調査の予定でしたが
海況不良が懸念されたため、1ダイブ目から本番の調査ダイブとなりました。これも参加総数20名という大人数
参加があったからこそ、1ダイブで調査が終了することができたわけです。参加者の皆さん、本当にありがとうございました。